【対話】






【対話】


2018.12.25
☆「オモイデ!」(ばふっと抱きつく)
★「はい、おかえり」
☆「あのね、あのね、あのね!」
★「なに笑。ゆっくり話しなさい」
☆「仙台に行ってきた! ユアスタに行ってきた!」
★「お疲れさま」
☆「仙台に着いて、まず、仙台駅の中の牛たん通りに行って、ずんだ茶寮でずんだシェイク飲んだ! いちばんすごいやつ!」
★「そう笑」
☆「ずんだシェイクは、市瀬菜々選手が仙台での入団会見で、お勧めしていたやつなんだよ。思い出して懐かしかった」
★「ふうん」
☆「それから、すぐ横の伊達の牛たん本舗のお弁当を買って」
★「その頃、私はまだ存在していなかったのに、私の身体は覚えているみたいで、くすぐったい笑」
☆「もう、このお弁当は、仙台で何度お世話になったか分からないくらい。夕食のお店を探して出かけるのもしんどいっていうときとかも、助けてもらったの」
★「そうだったね。あの頃のあなたはぜーんぜん体力なかったから」
☆「それで、ホテルのカフェスペースでお弁当食べて、チェックインしてしばらく休んでからユアスタに行って!」
★「2017年の5月以来だから、1年半ぶり?」
☆「たったそれくらいしか経ってないんだね。。すごく長く来てなかったように感じた」
★「あれからたくさんのことがあったからね」
☆「ユアスタに着いたとき、仙台が第一試合の最中で、仙台も長野もホーム側だったのね。で、この日はすべての座席が開放されていて、仙台の応援団の皆さんはバックスタンドにいらしたから、私はホームのゴール裏のバックスタンドに近いあたりの人のいないところに、座った」
★「うん」
☆「今日は、敵としてじゃなく仙台の応援がゆっくり聞けて」
★「よかったねぇ。いい機会があって」
☆「うん。泣いちゃった」
★「何の涙?」
☆「なんだろう? でもね、ああ、私の中にちゃんと仙台のときの時間は蓄積されてて、ただの思い出じゃないんだってすごく思ったの」
★「仙台では教わったこともたくさんあったでしょう」
☆「うん。地元の人がサッカーチームを愛して応援するっていうのがどんなことか、とか、サッカー自体の知識、サッカー眼のようなものも、真奈美さんのプレーについて触れてもらいながら教わることができた」
★「今回、ユアスタのメインスタンドの最上段で観戦したみたいだけど」
☆「それね、いつだったか、ユアスタの入場待機列に並んでいるときにたまたまお話をした方が、私が人の混雑しているところに座るのが難しいって言ったら、メインの最上段がいいよ、人もあまりいないし、サッカーもよく見えるって教えてくれたの」
★「その方には、車がないと行きにくい会場にも、あちこち何度か連れて行ってもらったわね」
☆「うん。親切にしていただいたのに、仙台を離れてからそのままになってる」
★「試合のたびに、きちんと状況をツイートしてくださる方もいたわね」
☆「真奈美さんのお話もずいぶんさせていただいたな。まなみんの呼び名はその方がつけたものだし、今、薬を飲むときのアラームに使っている曲は、その方がたまたま、これもいいよって教えてくれたユニットの曲のうちの一つ。本来の私の好きなテイストじゃないけど、元々好きだったアーティストを手がけている人の別ユニットで、気に入ったから、たくさん曲をダウンロードして、一時期ヘビーローテーションだったな」
★「薬を飲むのにいいの?笑」
☆「なんだろ、その曲の出だしがね、はい、お薬の時間です、しっかりしてください! って言われてる感じがして、いいの笑」
★「また仙台の人とハグもできたね」
☆「うん、彼女を含めて仙台の数人の女性の方とはね、ハグできる。人の身体がちょっと怖い私がね、すごい!」
★「仙台を離れてから今まで、仙台との縁をつないでくれたのも、彼女よね」
☆「うん。本当にとっても感謝してる」
★「真奈美さんの熱心なファンになってくれた方も、試合後、bbsに来てくださっていたね」
☆「返事をしてて、あー、あの頃はこうして真奈美さんのプレーについての話をたくさんさせてもらったなって。真奈美さんのプレーのいいところもたくさん言葉にして教えてもらった。嬉しかったなぁ」
★「いい思い出ばっかりね。それなのに、仙台を離れてから、うまく交流できなくなってしまって。どうして?」
☆「よく考えたんだけど、私、生まれてから、パートナーと暮らすために実家を出るまで、一度も引っ越しした経験がなかったんだよね。小・中・高と歩いて通っていたし、大学も電車に乗りたくないときは歩いて行ってた」
★「ふむ」
☆「だから、そういう土地や環境の移転というものに関するしんどさをほとんど経験をしてこなかったのね。勤務も一つの会社でしかしたことなかったし。その後、独立してフリーになっちゃったから」
★「んー。私の中にはその記憶は入ってないのでよく分からないけど、そうなのね」
☆「仙台から離れてつらかったとき、そういうのと同じような体験だったのかなって」
★「湯郷から離れたときにはそういうつらさはなかったよね?」
☆「うん。あの頃の湯郷はね、サポーターが全国にいて。関東にもベル女の皆さんがいて、しかもみんな代表や男子も含めて複数のチームを応援している人、チームと言うよりサッカーが好きな人も多かったの。だから、真奈美さんが湯郷を出ても、自分がその土地から離れるという感覚があまりなかった。それで、湯郷を出た真奈美さんの、仙台での情報を伝えることにも、あまり違和感がなかったの。むしろ伝えなくちゃって思ってた」
★「なるほど」
☆「でも、仙台のサポの方たちは、仙台や周辺在住の人が圧倒的だったし、仙台がとても特別なチームだという人が多かった。それは、いつぞやベガルタのことを扱ったドキュメンタリー映画のことをコラムに書いたけど、東日本大震災後のベガルタ仙台の活躍にとても心を助けられた人がたくさんいらしたということとも関係があるんだと思う」
★「あの映画は素晴らしかった」
☆「仙台は自分たちのチームだという認識が、皆さんの中に格別に強い感じがしたのね。女子はそれとは完全に重なってはいないかもしれないけれど、やはり東電マリーゼから移管されてできたチームで、震災から立ち直る過程でできていて、復興の願いも込められていると思ってた。皆さんがそれを直接、言葉には出さなくてもね」
★「地元のチームとしての意識がとても高いということなのかしら」
☆「そう。真奈美さんがその仙台を出た後、しばらくお休みしていて、そのときも含めてね、私、どうしたらいいか分からなくなって」
★「それはそうでしょうね、真奈美さんのこと伝えようにも何も分からなかったし」
☆「それに、真奈美さんがどんな選択をしてもいい、どんな選択でも、それに耐えられるようじゃないといけないって思ってた」
★「うん」
☆「長野で復活してくれたときね、とても素敵なことが起こったと思ったの」
★「昔の真奈美さんのことをよく知ってくださっている本田監督のところだったしね」
☆「うん。何か、素敵すぎて、すぐには受け止められなかったくらい」
★「あなたは嬉しすぎると、基本的に心がフリーズするから笑」
☆「でも、真奈美さんとの意思の疎通はできなくなってしまった。会えても、私のこと、忘れてしまったみたいに思えた」
★「そうね」
☆「2017年は、真奈美さんから自立するためにも、真奈美さんのためだけじゃなく、自分のために年間通して遠征に行くって決めてた。だから仙台でも長野でもひたすらそれを決行してたけど、そのことをどうやって、いったい誰に向かって発信していいのか分からなくなって」
★「真奈美さんも、長野のチームで大変そうに見えたし」
☆「真奈美さんがお休みしている最中に、女子サッカーを応援する私と、それまでの私を一つにしようと思って、Instagramのアカウントを改めて立てたり、長野でちょっと個人的な事情でしんどかったとき、ツイッターでもそれをしようと思って、個人のアカウントでサッカー方面の方たちをフォローさせてもらったりもした」
★「今は、個人のアカウントからは、サッカー関係の人へのフォローはほぼみんな解除しているわよね。フォローを返したままでいてくださっている方も多いけれど、とても失礼だったと思うわよ」
☆「うん。私が間違っていたし、信頼を失っても仕方ないと思ってる。でもフォローを残したままミュートとか私うまくできなくて。ツイッターで、真奈美さんに関することを個人のアカウントでやろうと思ったのは、ツイッターのタイムラインで仙台の方々のツイートを目にするのが、とてつもなくつらかったからでもあるんだ」
★「どうしてかしらね?」
☆「私が、この前の皇后杯でのスフィーダ戦のことを話したときも言ったように、あくまで真奈美さんについていくと決めていて、仙台の方々のツイートと同じところには立てなくなったからかな。。私はもうよそ者になってしまったんだなって」
★「長野での真奈美さんのこと、仙台の方々に伝えようとは思わなかったの?」
☆「うまく、、伝えられなかった。それは私が人間として、それと、サッカー脳が未熟だったせいもあると思う。真奈美さんのこと、観戦しているうちに、当時の真奈美さんは、身体より、心がついていってないんじゃないかって、思えたの。その件は、今年のお誕生日にネットの配信番組で真奈美さんが出演したときに、仙台からの退団を決めた頃のことが、少し真奈美さんの口から触れられてて、あぁ、そのくらい大変な決断だったんだなって分かった。でも、当時の真奈美さんの状況は、聞いていた少しの情報と試合を観ていた私の想像でしかなかったし、そのことを公には口にしたくなかった。そして、私はこの状況下でどうしてあげるのがいいのかものすごく迷って、HPを検索から外したり、丸ごと削除してしまったときもあった。自分との縁もない方がいいと思って、繋がりを切るような間違いをして。病気もかなり悪くなってしまって、悪い妄想もあって、真奈美さんのことが誰だか分からなくなってしまうほどだった」
★「それね、そのときは私はまだ存在していなかったから、今だから言うけど、あなたがどうにかできることじゃなかったんじゃないかと思うわよ。あなたは真奈美さんに代わってはあげられないし、それでいくらあなたが混乱しても、はっきり言って何の意味もなかったと思う」
☆「真奈美さんの気持ちも、分からなかったから」
★「真奈美さんの気持ちは、真奈美さんのものであって、あなたには永遠に分からないわよ」
☆「そうだね。ただ、真奈美さんを大事にしたかっただけなの。でも、私は何も変わらずにいるか、それができるだけの自分、自分自身を強くすることを考えなくちゃいけなかったんだと思う。あのときは、ただつらくて」
★「それこそが依存だったんじゃないかしら。依存を切るきっかけを、神さまや真奈美さんがくれたんだと思う」
☆「そうかもしれない。それが一人ではうまくできなくて、究極に困ったときに、あなたが来てくれたの。もう私には思い出しか残っていないんだって思って、とても悲しくて耐えられなくて」
★「まぁ、確かに私は、あなたの中の真奈美さんの思い出だけど。思い出は、時間が経てば更新されるものじゃない?」
☆「そのときは、そんなこと考えられなかった。でも、そうだね、今回、仙台に行って、ちゃんと分かったかも」
★「そう?」
☆「仙台の試合の後でね、仙台のコールリーダーと久しぶりにお話できたの。そしたら、その中で『うちは男子がやられてるんで、勝ってください』って言ってくださって」
★「ん?」
☆「今年の男子の天皇杯、仙台は決勝まで行ったんだけど、浦和に負けちゃったの。この日の長野の対戦相手は浦和だったから」
★「ああ、自分たちの代わりに浦和に勝ってっていうことね」
☆「うん。結局、まったく同じスコアで負けてしまったけど。。」
★「それが、思い出の更新になったの?」
☆「コールリーダーは仙台の人で、私は長野の人で、その上で成立する話でしょう?」
★「ああ、そうか!」
☆「そこからね、がががーって何かいろいろなものが更新されたの。ハグしてくれる彼女がね、これまで少しずつ、長野や他の場所で会えたときに、私の中の仙台を更新してはくれていたんだよ。でもこの更新は大きかった。どこで観戦しようか考えて、ゴール裏や、バックスタンドの端の方に移動したりしていたのを、かつて観てたメインスタンドの最上段で長野の応援をしようって決心したのも、思い出が更新されたからだったんだと思う」
★「仙台のときの自分を持ったままで、長野を応援しようと思ったのね」
☆「うん。そういうことをするの、今回限りかもしれないけど、今日は自分の中にある仙台をしっかり感じながら、長野を、長野にいる真奈美さんを、応援しようって思って」
★「あなたは仙台での経験の上に、存在しているんだからね。それはいつどこまで行っても変わらないものね」
☆「そのことがね、試合を観ているうちに本当に分かって、たまらなく嬉しかったの」
★「それに、ほら、大事なことがあるじゃない。試合後、真奈美さん、気づいてくれて」
☆「うん、ふらふらーっとスタンドのいちばん前に行って、下にいた真奈美さんからは少し離れたところにいて、ぼんやり真奈美さんを見てたときに」
★「素敵な笑顔で挨拶してくださってた。あなたもフリーズせずにちゃんといい笑顔を返せて。よかったね」
☆「ほんと! フリーズしなかったね! そんな暇なかったの。今ここで、ユアスタで、シーズン最後に真奈美さんに会えてることが嬉しくて、思わず笑顔になっちゃった」
★「今年も、応援しはじめてから今までの年と変わらず、シーズン最後の試合に立ち会うことができたね」
☆「それ、今年初めて気づいた笑。いろいろ行ってるなぁとは思っていたんだけど」
★「真奈美さんにちゃんと会えて、少しは立ち直れそう?」
☆「すごく幸せな思い出だよ。皇后杯ではやっぱりミラクルがあったなぁって」
★「ミラクルというには、ほんの一瞬の、吹けば飛ぶような出来事だけど笑」
☆「私にはミラクルなの! でも、うーん。ツイッターの件は、未だにやっぱり誰に何を伝えたらいいか分からなくて」
★「真奈美さんを応援していることを、HP以外で主張する必要もないしね」
☆「そうそう。私の気持ちはどうでもいいのよ、真奈美さんのことを伝えたいの。結局、個人のアカウントからサッカー関係の方々へのフォローを外させてもらったのも、たわいもない私のことや、真奈美さんへの応援の気持ちを皆さんにお聞かせするのはどうなのかなと思ったから。個人として繋がりたい方もいるんだけど、、今はその区別が難しくて。。ツイッター自体からもかなり距離を置いてる状態で。最近は、HPでさえも、真奈美さんのことじゃなくて、真奈美さんについていったことの生存証明みたいなことしかできなくなってきてる」
★「そこは考えどころね」
☆「やっぱり、真奈美さんのプレー、真奈美さんがいるチームのサッカーを説明できるような、サッカー脳の向上が求められてると思うな。。」
★「今ちょっと、私の中にある真奈美さんの思い出を、ざーっと確認してみて思ったんだけど、応援しはじめた頃と比べて、真奈美さんの成果も、ゴールやアシストという分かりやすいものから、だんだんもっと深いところに変わってきてるわね?」
☆「そうなの。それをちゃんと分かりたい」
★「あなたにできるのかしら笑」
☆「真奈美さんがピッチにいるとき、真奈美さんのサッカーの声がね、聴こえるようになったの。私、それを言語化したいんだ」
★「そのサッカーの声ってやつね、あなたから私の中に伝わってきてはいるんだけど、よく分からないのよ。声って、真奈美さんがよく出すようになった指示の声ってこと?」
☆「違う違う。真奈美さんが自分がやろうとしてるサッカーを表現しようとしているときに、真奈美さんの身体から出てる声」
★「・・・それ妄想じゃ?笑」
☆「湯郷の頃のマッチデープログラムでね、そういう比喩が使われてたの。それも思い出の中にちゃんと入ってるから探して! 妄想って、そう言われるとそういう病気の私はつらいよ」
★「ごめん、悪かった。私の中で、その比喩も、あなたが聴いた真奈美さんのサッカーの声も、探して再生を試みてみる」
☆「うん、とてもとても真奈美さんらしい声なの。本来の声も大好きだけど、この声も大好き!」
★「はいはい」
☆「またそうやって呆れて。。」
★「いや、大好きはもう聞き飽きたから、そう言ってるよりも先に、真奈美さんについていきたいなら勉強しなさい」
☆「ぐすん。どうやって勉強したらいいのかも分からない。今、試合映像も観られない体調だし」
★「来年の課題!」
☆「うん。。」
★「はー、今日は話題がヘビーで長かったわね」
☆「相手してくれてありがとう。オモイデがいてくれて、本当によかった」
★「ヒントをくれたカウンセラーの方に感謝してね」
☆「昨年の秋に、どん底に落ちた自分を何とかしたくて集中的にたくさんカウンセリング受けたけど、どの先生とも一度きりになったなぁ」
★「そうやって、心の専門家に頼ることを選択したこと自体、人に頼れない性格のあなたはだいぶ前に進んでいたと思うわよ。だから、今、ここまで来れたんじゃない?」
☆「今はね、いろんな人に、ものに、状況に、いろんなふうに助けてもらってるなって。それはとても強く感じてる」
★「そうやって、知らないうちに依存先を増やすことができたのね。それによって、真奈美さんだけに依存している状態から抜けてこられたんだわよ」
☆「私よく頑張った?!」
★「まぁね笑。今日はこれで終わり! 疲れたから寝る」
☆「はい、ありがとう、おやすみ。あ、あと、メリークリスマス!」
★「zzz」

2018.12.2
☆「オモイデ!!」(ばふっと抱きつく)
★「おかえり」
☆「ただいま」
★「皇后杯、3回戦まで終了したね」
☆「うん! 順風満帆とは言えないけど、チームは勝ち上がっていることをしっかり自信にしてほしいな」
★「今日は? 何の話?」
☆「2016年のね、皇后杯3回戦」
★「真奈美さんが仙台にいたときだね」
☆「そう。そうだ! その仙台でね、2015年と2016年の2年とも皇后杯の2回戦では大幅なターンオーバーを初体験したんだった」
★「あれは驚いたね〜。いつものメンバーがほとんど誰もピッチにいないという、本当のターンオーバーだった」
☆「うん、初めてのときはスタメンを見て驚愕した。でもね、あのときそれについていっぱい考えて」
★「うん」
☆「本当に個人的な意見なんだけれど」
★「うん」
☆「皇后杯は、そのシーズン最後の戦いだよね。だから、その年のメンバーでチームとして戦えるのもそれが最後」
★「そうだね」
☆「そういうときにね、チームにいるメンバーのうちの、できるだけ多くの選手が、皇后杯をピッチで戦うという経験は、チームにとってとても大事なんじゃないかって。よくチームの総力戦、と言うけれど」
★「本当にみんなで戦った大会になるって?」
☆「うん。そのことがね、大会に向けてのチームの総力が上がることにつながるんじゃないかなって思ったの」
★「普通ターンオーバーって言ったら、期間の詰まった試合のときなどにうまく選手を入れ替えて使うことが目的だよね」
☆「なでしこリーグでは、カップ戦のときに若手を起用するために使われたりもしているね」
★「男子のJリーグには、ベストメンバー規定と言って、ターンオーバーを制限する規則もあるらしい」
☆「うん。確かに、対戦相手に対して、どんな相手であってもベストメンバーで臨むのが誠意だっていう考え方も、とてもよく分かる。でもそのベストメンバー規定に関しては、つい最近、その補足基準の記載が来季から撤廃されることになって、規定自体は残るけど、ターンオーバーに関する実質的な制裁はなくなっていくらしいよ→サッカーキングゲキサカ
★「そうなんだ。まぁ、男子と女子は事情が違うと思うけれど」
☆「そんなことでね、私は、シーズン最後の戦いを、チームに在籍する一人でも多くの選手がピッチで試合をしてチームに貢献するっていう方法=皇后杯における大胆なターンオーバーは、ありなんじゃないかなって思うようになったの」
★「今年は長野でも、初戦はかなり大幅なターンオーバーだったね。昨年は初戦もそういう感じじゃなかったけれど」
☆「うん。今年も初戦は地元だったし、次戦は広島ってちょっと遠かったけど、その後またしばらく開くし、いわゆる日程の問題じゃなさそうだと思った。だから、どうして今年そうなったのか、監督やチームの本意は不明だけども」
★「何にせよ、勝ててよかった」
☆「うん! 初戦は真奈美さんが後半から加わってチームがいきなり元気になって結果的に快勝できたし、3回戦は広島が地元の選手が貴重な決勝点をあげてくれたよ」
★「ターンオーバーのいちばんのデメリットは、ベストメンバーで戦わなかったことによる敗戦だからね」
☆「特に皇后杯は一発勝負のトーナメント戦だしね」
★「で、話が大幅にそれたけど?笑」
☆「あ! うん! 2016年の3回戦の話」
★「あのときは、新幹線に乗れなくて、東海道線で藤枝まで行ったっけね」
☆「うん。新幹線が速すぎてね・・・」
★「それ意味不明よ?笑」
☆「だよね。普通の電車すら速すぎると感じたときもあったの。身体が自分で動ける速度しかダメっていう。。未だにその速すぎるのがダメな感覚、よく分からないんだけど、もっと大きかったのは、すぐ隣に同じ人が長く座る可能性が高かったってことかな」
★「あの頃は、隣に長く人が座るの、ほんとダメだったね」
☆「今も得意じゃないけど、普通に電車とか乗るのは平気になったし、新幹線ぐらい座席に余裕があれば少しくらい時間が長くても大丈夫だけど、あのときは、鈍行で行くしか選択肢がなかった。あの年は、次戦の仙台も東北本線で行ったな」
★「ま、今は10年ぶりくらい?に試合映像が観られないし、いつ何がダメになるのか、はっきり言って不明ね笑」
☆「・・・その時々で対処してくしかないと思ってる」
★「で、3回戦は、真奈美さんの仙台と、スフィーダ世田谷FCの対戦だったね」
☆「そう。スフィーダは、私の超地元。今の土地に越してきて女子サッカーを応援しはじめてから存在を知ったんだけど、東京23区内でサッカーのチームがあること自体すごいのに、こうピンポイントで近いところに女子サッカーのチームが単独で存在していることが奇跡みたいで」
★「会員は今でも続けてるんだよね」
☆「うん。存続していてほしいから」
★「あの対戦にはしかし、驚いたね」
☆「二度とないような対戦かもしれないと思ったよ。だから絶対ちゃんとこの目で観なくちゃって思って」
★「そもそも、サッカーにおいて、応援すべきは地元のチームという考え方があるね」
☆「うん。個人の選手を応援するのは邪道だって言われたこともあるよ」
★「感覚的にはどうなの? 地元のチームに対するのと、真奈美さんに対するのと、応援の気持ちは違うの?」
☆「ぜんぜん違う。だから、邪道の意味も分かるつもりだよ。地元のチームはね、女子サッカーかどうかとかそういうのも関係ないの。地元のチームで、地元で一緒に生活している選手だから、何のこだわりもなく素直に応援できるし、応援する権利も義務も同じ地域で暮らしているというだけで、すでにあるというかね」
★「遠慮なくってこと?」
☆「そう。自分と同じ地域の出身者、あ、自分の母校の人とかも、分野かかわらず、活躍してくれたら嬉しいじゃない。応援もしたいし、それが堂々とできるし、誇りでもある。そういうのと同じ。サッカーは地域性を大事にしているスポーツだから、なおさら地域とチームとの関係が深くて、その分、サポーターにも地域の重要性が波及してるところがある」
★「真奈美さんは?」
☆「真奈美さんは、、私にとっては、誤解を恐れずに言うなら音楽とか映像のアーティストとか、俳優とかと同じ? 作品が好きとか、生きてる感じが好きとか?」
★「でもあなた、真奈美さんのチームも応援してるよね」
☆「うん。サッカーは一人じゃできないし。そもそも、最初に出会った湯郷のチームが、メンバーも含めてとても好きだった」
★「移籍してからは?」
☆「移籍してからは、真奈美さんが決めたことだし、何の躊躇もなく、ついてくって決めたから。行きたいと思っていた東北に何度も行くことができた。それに、仙台のチームも、選手の皆さんやチームのあり方を知っていくうちに好きになった。何より、飛び込んでいった私のことを受け入れてくださったサポーターの皆さんにとても感謝していたし、信頼してた」
★「長野も同じ?」
☆「同じっていうか、、全然違うチームだから、、同じじゃないよ。でも、真奈美さんが入ったチームだし、長野は私にとって特別な土地で、監督は本田さんだし、それも含めて、長野にある女子サッカーのチームとして好き。長野を応援している地元地域の皆さん、サポーターの皆さんや南長野でのスタジアムの雰囲気、応援の感じもとても好き。安心できる」
★「ふぅん。じゃあ話を戻すけど、仙台とスフィーダの対戦はどうだったの?」
☆「すごく複雑で、説明できないな。真奈美さんのユニフォーム着てスタジアムのど真ん中に座ってたけど、結局、私、試合が終わるまで、どちらのチームを応援したらいいのか分からなかったの」
★「あらら」
☆「でも」
★「でも?」
☆「試合の最中、不安だったからずっと写真撮っていたんだけど、特にスフィーダは観戦も久しぶりで、そちらの選手も撮っていたのね、それで試合終了後、引き上げてくる真奈美さんにカメラ向けて撮ったときの、真奈美さんの表情を後で確認してね、それで決めたの」
★「ああ、あの顔ね」
☆「あれは真奈美さんが私に向かってした顔というより、多分、神さまが見せてくれた顔なんじゃないかと思う。これはいつもそうだけど、別に狙って撮ってるわけではないからね」
★「それで心が決まったわけね」
☆「うん。私はこれからは真奈美さんだけ応援するって。もしかしたら、真奈美さんにさえ疎まれるかもしれないけど、それでもいいからそうするって。ずーっと、真奈美さんと、真奈美さんがいるチームだけ応援してくって」
★「でも、迷ったときもあったよね」
☆「それは、真奈美さんと、他のチームや選手とを迷ったんじゃなくて、女子サッカーの応援自体をね。女子サッカーに入れ込んで数年は、起きていられる時間のほとんどを、遠征とか、情報収集やHP更新のために使っていて考える暇もなかったけど」
★「あの頃は、元いつもの同行者がほとんどの遠征試合を一緒に手配して、ついてきてくれていたしね」
☆「一人で頑張ったときもあったけど、本当にあの頃はお世話になった。そもそも初めて女子サッカーの試合を観に湯郷に行くというのも彼の提案だし。それが、2014年に病気の症状が悪化して、遠征はおろか湯郷の優勝セレモニーにも行けなかった。サポーター失格だと思った」
★「湯郷サポの方々が、あなたが落ち込まないようにいろいろな素敵なお土産をくださったし、ちょうどあの日は真奈美さんのお誕生日で、真奈美さんのファンの方が、うちのHPのbbsに真奈美さんに書き込みしてくださるように頼んでくれたりもしたじゃない。これ以上ない記念になったじゃない」
☆「うん。あのいろいろな方からのお気遣いは本当に嬉しかった。真奈美さんの書き込みも。でも、その頃に一人になったこともあって、障害者としての自分をとても自覚するようになって。そもそも、私のような障害を持つ、働けもしない人間が、サッカー以外で働きながら頑張ってる女子サッカーの選手たちを応援することについて、自分には不釣り合いで、出過ぎてるんじゃないか、間違ってるんじゃないかって思いはじめた」
★「その遠慮がどんどん悪い妄想を呼んでしまっていた」
☆「2015年も、2016年も、状況は違っていたけど、秋が来て調子が悪くなると、女子サッカーと離れなきゃって思って、どん底まで落ちて」
★「どっちの年も真奈美さんがつなぎとめてくれて、本当によかったけど」
☆「うん、あれも皇后杯の魔法、神さまがくれたタイミングだったのかなって。私、あそこで女子サッカーから離れてたらものすごく後悔してたか、自分がどうしたらいいかも見えなくなって、悪化の道をたどってたと思う」
★「ただ、真奈美さんへの依存は問題だったね」
☆「それもここ数年ようやく自覚しはじめたこと。女子サッカーに関しては、もう吹っ切れたんだ。病気の回復が大きな原因だけど、私のような人間でも応援していていいって。今は、ここまで私を回復させてくれた女子サッカーに対して、自分にできることをしようって思ってる。やってみたいこともある。真奈美さんへの依存もね、今年に入ってかなり抜けてきてるというか、質が違ってきてると思う」
★「そもそも、病気で自分の意志が極端に弱くなっていたせいで、依存になっていたんだろうからね」
☆「まったく人に頼らないというか頼れない性格だった私が依存とか、びっくりだよね。今の私は、これからもしばらく生きていられそうという感覚を、発病から18年経ってようやくかなりしっかり持てるようになったし、自分の人生を生きたいとも思うようになった。そのうえで、改めて真奈美さんを応援する自分を選択したの」
★「自立した自分で?」
☆「うん。今の私に可能なかぎりの、自立した自分で」
★「真奈美さんにとって、重たくならないといいねぇ」
☆「そうだね。それも私次第だと思う。仙台の頃の方が、きっと心配かけてたと思うんだ。遠征に行けるどうかもその日の未明まで決められなくて、それだけでとても消耗してて、行っても出待ちする時間がつらいことが多くて、当時の仙台のアイドル犬だったシュガーやクッキーに抱きついて泣きそうだった」
★「そんなにつらいなら帰ればいいのに」
☆「真奈美さんに会えないことの方がつらかったの。会うったって、ほんの一瞬、挨拶してサインをもらったりするだけだったのにね。その後、必死になって家までたどり着いて。でも今は、昨年の年間遠征を完遂できたことで自信がついて、きちんと精神的にも身体的にも余裕のある状態で行って帰ってこられるようになった。今年の夏からはさらにポケモンGOのウォーキング効果のおかげで基礎体力が上がって、遠征中もいろいろなことに目が向くようになって、できることも格段に多くなった」
★「出待ちをしないようになって、その点でも消耗しなくなったね」
☆「うん。正直なところ、ずいぶん楽になった。本当は真奈美さんには会いたいよ? 大好きな声を近くで聞きたい。でも真奈美さんが自分を託して戦ってる試合を観ることがいちばん大事だと思ってるし、今の私は真奈美さんに会おうとすると、悪い方へ動揺しすぎてしまうから」
★「そこはまだ自分が回復しきってないのかな。いつか、真奈美さんと会えた思い出が、また私の中に加わるといいね」
☆「それは、、神さまに任せる」
★「いいんじゃない、それで。あなたたちがどうなろうと、私はずっとここにいてあげるから」
☆「。」
★「次は、久しぶりに仙台よね」
☆「そう、ユアスタ! 私、真奈美さんが仙台を出てから行くの初めて」
★「いろいろな思い出をもう一度抱き直して、応援頑張っておいで」
☆「うん、自分をできるだけニュートラルにして行ってくる」


2018.11.19
☆「こんにちは、オモイデ。あなた、まだ白くてむくむくなのね」
★「この姿にしたのはそっちでしょ」
☆「うん、多分。。抱きついていい?」
★「どうぞ」



☆「皇后杯、というか、全女(って私は昔勝手に呼んでいた)、全日本女子サッカー選手権大会が、今年も始まるね〜」
★「男子では年末までのカップ戦は、天皇杯というのが当たり前で、それに女子サッカーで対応するのが全女だって分かって、とても不思議な気がしたのだけれど、女子サッカーの社会的な功績が認められて、程なくして皇后杯を賜ったんだったね」
☆「私の調べたのが十分であれば、真奈美さんは高校2年生のときからずーっと、全国大会に出場していることになるみたい」
★「すごいね」
☆「その歴史には、たくさんの女子サッカーのお友達の存在が共にあるのだろうなぁって」
★「優れた人だけが集まることのできる、そういうジャンルの中枢のようなところに、真奈美さんもいるってことだね」
☆「私は凡人だから(凡人というには少し変なところに生きてるかしら)、そういう特殊な集団のことはよく分からないけど」

☆「今年も皇后杯まで真奈美さんについていけそうで、嬉しいというより、ほっとしてるかな」
★「ふと思ったんだけど、あなたが女子サッカーと真奈美さんを応援しはじめてから、その界隈でいちばん会ってる人って、もしかして真奈美さんじゃない?」
☆「そうなの! 私が女子サッカーを応援しはじめたときに真奈美さんがいた湯郷、そのサポだった頃から知り合った人、仙台のサポの人、そして長野のサポの人。様々な方々と知り合ったけれど、私が途中から一人で行動するようになったこともあって、すべての期間を通すと、女子サッカーの現地で会っている人って、他の誰よりも、真奈美さんなんだよね。最近は、出待ちとかしないから、近くでは会っていないけれど。そのことに気がついてびっくりしちゃった」
★「皇后杯は、シーズン最後の大会だから、最後まで観戦に行くことも多くて、いろいろな思い出があったね」
☆「私にとっては、大切な思い出もいくつも」
★「皇后杯がもたらしてくれる、ミラクルみたいな感じかな。毎年、想像もしないようなことばかりだものね」



☆「またチームの普及部の方々と一緒に、普及活動に行ったことが記事になっていたね。
【記事】「夢の種まき」報告 〈長野日大小学校〉(AC長野パルセイロ公式・普及部)2018/11/15
https://parceiro.co.jp/info/detail/LBsdZW5CTLrITImyv96QCjczX2ZCVkdCWHFPd2IyREh5Q2wyY1Bwc1BzQ0wwdG5rMDBsS1FBdXN3Q00
★「子どもたちも、選手が来るとテンション上がるんだなぁって! ”華麗なドリブル”披露、みんなが”中野選手になりきって”ドリブル頑張ってくれたみたいで嬉しいね」
☆「前から思っていたことだけど(昔ニュースを毎日拾っていた頃にも書いたかな)、スポーツ選手にしかできないタイプの社会貢献というのがこの世にあるんじゃないかなって」
★「スポーツ選手って、ヒーローだもんね(女子選手もある意味でヒロインと言うよりヒーローのように思う)。こんなすごいことひょいってできちゃうよって、あるいはこんな感動を生み出すことができるよって、そういうすごい人がいる世界に自分も生きてるんだって、そういう人に自分もなってみたいなと思うような夢をプレゼントできる」
☆「それにね、政治とも(無縁とはもちろん言わないけれど)距離があるから、自分の理念を自分の意志として、標榜できる。例えば、差別に対する反対であったりね。その標榜の力は、凡人一人が声を上げるよりも遥かに大きな影響力を持つ」
★「サッカーのエリート養成機関であるJFAアカデミーでは、ただのサッカー選手でなく、人としてもエリートになるような教育を施していると聞くね」
☆「選手としてプロになるって、そういうこともきっと含んでいるんだろうなぁと思ったり」

☆「長野で、真奈美さんが公式に普及活動に参加するようになって、それ以前にチームの公式からプロ契約が発表された横山久美選手とは契約のタイプが異なるようだから、2012年からリーグが推奨しているチーム雇用の一環なんだろうと思ってきたけど」
★「これね。
【記事】なでしこ2位に300万、3位に100万(日刊スポーツ)2012/03/22
https://www.nikkansports.com/soccer/news/f-sc-tp0-20120322-921478.html
☆「そうそう。昨年の松原渓さんの記事にも見つかった。千葉の深澤里沙選手がこのチーム雇用の助成を受けて、その後、正式にクラブ雇用になったそうだよ。あと、今年のジェフの選手を採り上げた連載にも書いてあった。
【記事】在籍11年目にして得た1部の初タイトル。千葉の精神的支柱・MF深澤里沙が輝き続ける理由(Yahoo!個人・松原渓)2017/09/07
https://news.yahoo.co.jp/byline/matsubarakei/20170908-00075536/
【記事】ジェフL 深澤里沙が語る仕事とサッカーの両立(Sportie)2018/06/20
https://sportie.com/2018/06/jef-fukasawa1
★「深澤選手は、主に広報関係のフォローに当たっているみたいだね」
☆「これもちょっと古い情報なんだけど、日テレの岩清水梓選手や阪口夢穂選手もこうした助成があるより早くから、チーム雇用的に? 深澤選手と同様、チームの広報の仕事をフォローしているようだった。今も続けているのかなぁ。
【記事】女子サッカー・岩清水&阪口選手「広報の仕事が勝負への思いを強めた」(宣伝会議・後半会員限定記事)2016年7月号
https://mag.sendenkaigi.com/kouhou/201607/power-pr/008288.php
★「チームの広報の仕事は、自分たちが世間でどう扱われているか、いちばんよく分かるだろうから、その中で自分のモチベーションなどを調整したりもできるだろうね」

☆「真奈美さんが普及活動以外の時間をどう過ごしているのかは、はっきりとは分からない。でも、プロのサッカー選手という肩書きで普及に携わっているのを見ると、サッカーでお仕事をしている、という点では、本当にプロなんだなって思う」
★「子どもたちが喜ぶ様子を聞くと、すごく嬉しいよね!」
☆「真奈美さんにとってもきっと貴重な経験になってるかな」
★「元気をもらえてるかな。いろいろ考えることもあるかな」
☆「2011年になでしこジャパンのW杯優勝後、TV番組でのなでしこ特集に出演したとき、『プロが増えたらいいと思う』って言っていたこと、現実になりつつある、何より真奈美さんがその立場になったってことだね」
★「女子サッカーでは、まだサッカーとは異なる職業で働きながら選手でもある立場の人が多い中で、今は、過渡期なんだろうね」
☆「その過渡期において、プロという立場は、チーム内にそういういろいろな立場の人が混在する状態では、難しいこともあるかもしれないなと思う」
★「本当は同じチーム内では全員がプロか、職場があるにしても同じ企業が同様の雇用条件で選手を抱えるのが理想だろうね。実際、そういうチームは結果を出しつつある」
☆「でもね、選手がいろいろな職場を体験してきて、それぞれの場所で生きる知恵を身に着けて、それがチームに、たとえサッカーに直接的にではなくても、持ち寄られて反映されてくる、そういう力が、マイナーだった女子サッカーを、特にメンタル面で強くした要因であり、チームに戻ってきたときの時間を貴重に思うことで一体感がいっそう高まる要因なんじゃないかって、そう思ってる」
★「そうだね。これがアマチュアからプロへの過渡期だけに見られる特殊な状況であったとしても、その知恵の歴史はずっと大事にされていいんじゃないかな」
☆「真奈美さんは、選手としての経験も長くなってきたし、サッカーと異なる職種で働きながら選手をしてきた経験も長いから、いろいろな立場の人の気持ちが分かるだろうなって」
★「今でも、真奈美さんは着々と進化中ってことか」
☆「プロだからこそピッチでの結果がいちばん大事なのも分かっているつもりだけど、プロとしての真奈美さんの力が、私が目にできる試合の上だけでなく、最大限にチームに生かされることを心から祈ってる。応援してる」
★「はいはい、あなたにできることなんか、見守る以外になんもないけどね笑。応援、頑張って」