【オリンピックって】






【オリンピックって】
2012.7.3
昨日、ロンドン五輪のメンバー発表がありました。
それでね、オリンピックって何なんだろうって、考えて。
意外と、この年になるまでまともに考えたことなくて。
自分がスポーツを本格的にやったことがないので、ただ、テレビで日本の応援をするくらいでした。それ以外と言ったら、冬季オリンピックが開かれたサラエボが、その後戦地になったとき、かつてそこに参加した選手が、世界の各国で戦争反対の声を上げたことを記憶しているぐらい。

何となく、4年に一度の「スポーツの祭典」と解釈していたオリンピック。
ちょっと探したら、JOC(日本オリンピック委員会)のHPがあって、そこでオリンピックの成り立ちから、いろいろ教えてもらいました。

http://www.joc.or.jp/olympism/

あとで自分が分かるように、簡単に内容と考えたことをまとめます。

古代ギリシャの都市オリンピアの遺跡にて発掘されたスポーツの競技会を模して、「近代オリンピック」を提唱したのが、フランスのクーベルタン男爵という人です(名前だけは聞いたことがあるような。笑)。1894年のパリで開かれた、スポーツ競技者連合の国際会議でのことだったそうです。オリンピック復興計画を議題に挙げたものが、満場一致で可決されて、近代オリンピックの計画がスタートしました。

そのオリンピックに関して、根本精神を示す、クーベルタン男爵が提唱した「オリンピズム」というものがあります。それが今は、IOC(国際オリンピック委員会)がまとめた「オリンピック憲章」となって、その内容が改訂されながら(例えば有名なところでは、以前はアマチュアの選手しか出場できなかったものがプロも参加できるようになったり、環境への取り組みや、ドーピング規程が書き加えられるなど)、オリンピックの目指すところや、オリンピックに参加する際の種々の規定を記しています。

オリンピック憲章の中に、やや小難しい言葉で示されていますが、クーベルタン男爵が、スポーツの世界的な競技会であるオリンピックの復活を唱えるに当たって取り組もうとしていたことは、世界平和に繋がる素地として、「個人の自由を尊重すること」「すぐれた意思と肉体を持った人間を育てる」ということだったのだそうです。その2つを目指して彼が出した答えが「スポーツ」だったと。

スポーツが果たす役割について、中でも最近は特に、サッカーが様々な場面で果たすかもしれない役割について、個人の範囲で考えるようになりましたが、大枠で、ほぼこの考えに重なります。
例えば、イスラム教圏の女性において身につけることが習慣化している、頭髪を覆うスカーフ=ヘジャブ(ヒジャブ)について、国際的なサッカーの競技中にそれをつけることを許可するかどうかの議論が、FIFA(国際サッカー連盟)で行われているのを知ったとき、宗教的な習慣にさえ踏み込み、それに対する検討の余地を、サッカーというスポーツが開いていることに、驚きと感動すら覚えました。
先日、日本サッカー協会の会長を辞したばかりの小倉純二氏が、朝日新聞で、FIFAの世界を股にかけるネットワークには、国連や国際オリンピック委員会でもかなわないと話していらっしゃいましたが(ネットでは朝日新聞デジタルに記事が上がっていますが、有料です。リンクだけ貼っておきます→こちら)、FIFAは金や政治に塗れているという意見もある中で、その力は侮れないものがあると改めて思いました。
まあ、FIFAとIOCは、非常に仲が悪いとも聞きますが(笑)。

それと、オリンピックに関して、非常に忘れられがちで重要だと思ったのが、「オリンピック競技大会は、個人種目または団体種目での選手間の競争であり、国家間の競争ではない」ということです。表彰式では、それこそ感動的な場面としての国歌斉唱も国旗の掲揚もありますが、それはメダルを獲得した選手を讃える方法の1つであり、オリンピックでの勝利は、あくまでも選手たちのものだとオリンピック憲章では定めているそうです。
ここは、決定的にFIFAと袂を分かつところかもしれないですね。

オリンピックと言えば、スポーツという手段で自分を強くすることのできた各国の選手たちが、オリンピックの際に滞在し、交流する場としての「オリンピック村」の存在も、個人的に素晴らしいなと思っています。
競技で自分の限界に挑戦するだけでなく、期間中に国を越境する場所で得られる体験を、競技の結果とともに各国に持ち帰るということが、非常に貴重だと感じます。

ただし、理念の美しいオリンピックではあっても、これだけ経済効果としても機能する大会であることを思えば、例えば、そのうちのたった一競技である女子サッカーでも、今回のなでしこジャパンのロンドン五輪での結果は、どんなものであれ、日本の女子サッカーに影響を与えるに違いありません。
その結果は、栄誉については、上記オリンピック憲章が定めるように選手個人のものであっても、そこからの影響は、よいものも悪いものも女子サッカー界全体で受け止めるべき、受け止めるしかないものなのだろうと思います。
だからこそ、試合の応援はもちろんですが、なでしこジャパンが競技を終えて帰ってきたときに、余計な曇りなく迎えられればいいなと。
私も、なでしこを応援する者の一人として、自分の女子サッカーへの思いを、体調の許すかぎりこれからも育てていこうと改めて思いました。

単純に、正式メンバーに中野さんがいないことで、なでしこジャパンへの思い入れが少なくなって、なでしこ情報にも関わらず拾いそこねる記事が多くなるんじゃないかとちょっと懸念していますが(それより出てくる記事が多すぎて、パニック状態になる可能性も。苦笑)、女子サッカー全体を見渡す目を忘れずに、気持ちを強く持って頑張ろう!

あれ? 私、今日は何か文句(という名の八つ当たり)が言いたかったんじゃなかったんだっけ(笑)。