【中野さんを好きな理由ver3.0】






【中野さんを好きな理由ver3.0】
2012.8.14
五輪後、ある方から中野さんが練習しているときの様子を知らせていただいて、少しほっとしていました。
週末は、吉備国との練習試合だったんですね、その様子も掲示板で知らせていただいて、ああ、もう少し(といってもまだ10日以上あるけど!)したら、試合で中野さんの姿を見に行けるんだなって。
それがようやく実感できて、心がだいぶ落ち着きました。

☆彡

なでしこジャパンが銀メダルを獲得して、私にとってのロンドン五輪が終わりました。
期間中、今まで通り、女子サッカーに関わる記事・ニュースを、ずっと全力でクリップしてきたわけだけど、決勝戦のあと、メダル授与までの放映を見終わって、テレビを消したら、いきなり心がフリーズ。嬉しいも悔しいも何も感じなくなってしまった。
この感動的な場面で、なんでこんなことに、とショックを受けていたけど、どうやらそれは、その場面に中野さんがいなかったからなんだって、周囲の意見も合わせると、そういうことになるみたい。
ふふ、狭量ですよね。

改めて、私の原動力は、結局、中野さんなんだなって思った。
そこが起点になって、ベルも女子サッカーも応援してる。
女子サッカーを通して考えたいことはあるし、物事がいい方に、面白い方に流れていけばいいなと思っているけど、高尚な理想があるわけじゃない。

心がフリーズして、その日は「もう今日は情報更新は無理だな」と思ったけど、何とか五輪の最後まで走り抜きたくて、自分にてこ入れしようと思って。
私を女子サッカーに導いてくれた宮間選手が好んで読んでいるって聞いた東野圭吾の文庫本と、カットフルーツのスイカと、ウィルキンソンのジンジャーエールを買って、駅ビルの屋上で読みはじめました。
500ページくらいあったんで、読み終わらず、その日はタイムリミット。
でも、何か、気持ちが変化して、その日の更新は無事にできて。
そして翌日、半日かけて本を読み終わりました。東野さんの作品を読むのは初めてだったんだけど、その小説は、まるで1000ピースくらいのジグソーパズルをやっているみたいに緻密で無駄がなくて、こちらの精神的な体調が悪かったにも関わらず、とうとう一度も読み止まることがなかった。扱っている事象は一級だけど、難しさを感じさせたりはしない。とても分かりやすい日本語を使っているんだよね。多くの人がきっとこれを読んで、同じ光景を頭の中に描けるんじゃないかなって思った。それってすごいことだ。ちょっと宮間選手の使う日本語と似ている。個性を通過していながら、個性を越えて通じる、真理に近い言葉。過たず広く伝わる言葉。けど、私の好みじゃない気がした。
私の好み? なんだっけ、それ・・・。ああ、病気になる前の私は、けっこう非常識で偏屈なものを好きだったっけ。
そんなことをうろうろ考えていたら、もしかするとこの小説や女子サッカーの世界は、病気にかかる以前の私が自分の居場所だと思っていたようなところと、対極にある世界なのかもしれないなと思った。

それまでずっと、想像力を頼りに世界の端っこにいることを好んできて、発病後も、完全に妄想の症状が治まるまでの数年、私は壊れた自分を取り戻すために、それまで私が好きだった世界にもう一度戻るために、一人で奮闘しました。その頃に私が出会った作品や言葉たちは、精一杯、私が修復するのを手助けしてくれたと思う。見守ってくれた方たちもいた。その時期は、それらの存在がなかったら生きられなかったとも思う。でも、その生活に限界が来て。
住居も病院も変わって、新しい薬を飲むようになってから、妄想はほぼ完全に治まったけれど、それと同時に私の想像力もこれまで以上に抑えられた。妄想と想像力は、当人に見える世界は異なるかもしれないけど、おそらく頭の中の同じ領域を使っているからね。
想像力は、私から世界に向かって生まれるすべての気持ちを紡ぎ出す源でもある。想像力が著しく低下した私は、私にとっては生きている価値のない、生きる意味のない存在だった。それが分かっても、私は死ねなかった。「生きていてほしい」と言ってくれた、この世にいる友人たちの手を振り切れなかった。
こんな自分でも生きるしか道がなかったときに、私はサッカーに再会し、女子サッカーに出会いました。そして、中野さんを好きになりました。

強引に私を生きる方へ連れていってくれた、女子サッカーの世界。本当に感謝しているけれど、こうなった理由はよく分からない。一般化できるようなことなのかもまだ分からない。知りたいと、思っています。中野さんの魅力とともに。

☆彡

ちょっと唐突だけど。
昨日、坂本美雨さんの新譜を購入したんです。タイトルがすごい。「I'm yours!」。わたしは、あなたのもの!
聴いてみたら、たとえるなら全部、誰かに向かって「好きです!」って言ってる(笑)。
どうしてこんなものを? ってネットでインタビューを探してみたら、2本読めた。
そして、このアルバムは、本当に、実在する一人の人に向けての「ラブレター」だった!

http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/120808/ent12080813030010-n1.htm

http://natalie.mu/music/pp/miu

坂本さんは最初のインタビューの中で、
「今の世の中は、自分に焦点が当たりすぎ。自分のために生きないと思えば、どれだけ強くなれるか」
って言っているんだけど、それを聞いて、ロンドン五輪前に、荒川静香さんと宮間選手がラジオで対談していたのを思い出しました。
フィギュアスケートで金メダルを取った荒川さんに、宮間選手に金メダルを目指すときの心境について質問していて、「誰かのため、何かのためだから頑張れる」「自分のためだと全然頑張れない」という意見で一致していて、私はそのとき、とても納得したけれど、誰かのために、何かのためにできるって、「何かができる」人が言えることで、そういう立場に置かれるという、それだけで努力も含めて才能であり、一流になれた人だけの特権なんじゃないかなと思ったの。
でも、坂本さんはもっと一般的な意味で、そう言っているなと思って。そしたら、それができていない、できそうもない自分が悲しくなって、夜中に号泣。

その後読んだもう一本のインタビューで、坂本さんは、
「なんかこう、今の世の中は『自分を愛せない人は他人のことも愛せないんだ』っていう、ちょっとねじ曲がった言葉であふれてて。本屋に行ってもそんな本ばっかり並んでるし。みんな自分のことばっかり考えて世の中が回ってる。で、それがあたかも真理のように言われてるのはなんでだろうと思ったら、それが経済を回してるからだってことに気付いたの。」
「・・・自分へのご褒美とか自分磨きだとか、そういうものは全部経済の仕組みのひとつなんだなあって思って。私はそれに苦しめられてきたし、自分のことを好きになれない人っていっぱいいるのに、そういう人たちが『あなたは他者のことを正しく愛せない』なんて言われたらもうどうすればいいんだって。」
「・・・今も自分のことは相変わらず好きじゃないけど、それでも今はその人に対して『あなたのことはこんなに好きだよ』って言える。この気持ちが嘘だなんて誰にも言われたくない(笑)。こんな自分でも人のことを愛せてるよって、それがまずひとつ言いたかったこと。」
って、少し角度を変えた言い方がしてあって、やっと気持ちが収まったんだけど・・・。坂本さん、意外にラディカル。しかもね、こんなに堂々と好きな気持ちを歌っているのに(のに?)、片想いなんだって。すごい!!
・・・でも、この状況、私が中野さんのHPをこんな形でぶち上げてしまったのと、もしや、似ているんじゃ・・・。しかも坂本さんと違って、ご本人に伝えられもせずに・・・。そう思ったら顔から火が出た。

☆彡

学生時代(=大昔)、私を好きだと言ってくれた人が、何人かいて。そのたび、何言ってるんだ、こんな私のこと好きなんて、どうかしてるんじゃないの、と思ってた。でも、私を好きでいてくれる人がいるということが、気づかないうちに私を強くしてくれていたなって、今は思う。だから、中野さんに気持ちが通じなくても、直接伝えられなくても、私は「あなたが好きです」ってここで言い続けようと思うのです。状況の許すかぎり。私の気持ちが、続くかぎり。

☆彡

それとね、中野さんがブログに書いていた、「きみ」と化粧液、私がツイッターを介してお知り合いになって、いつも地元の情報をいただいたり、あちこちの試合会場でご挨拶してきた方々の差し入れだって、それぞれの方から教えていただいたんです。
他にもブログで中野さんとやりとりをしている方がいたり、ああ、皆さん、中野さんとじかに交流なさっているんだ、そういう方とお知り合いになれているんだなって、嬉しく感じるのと一緒に、何だか不思議で・・・。

私と中野さんの距離は、私の中では果てしなく遠くて。
「世界の距離はあなたへの距離で、そばに行くほど広くなる」(「あなたと私の間にあるもの全て愛と呼ぶ」坂本美雨)

それでも、思うんだ。一度は世界への信頼も自分への信頼もすべてなくした私が、なけなしの想像力を使って、また、この世に実在する誰かを好きになったということ。それが私にとって何より大事で、幸せなことなんだって。きっと、これ以上ないリハビリなんじゃないかなって。

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中野さんを好きな理由、今日もまた、うまく言えなかったな・・・(落)。

「この目からあなたがどんなふうに見えてるか、知らないでしょ、こんなにきれいに光ってるって」(「あなたと私の間にあるもの全て愛と呼ぶ」坂本美雨)

結論。
このHPは全部、私から中野さんへの、字数だけが壮大なラブレターです。
ただの、手紙だから、私の気持ちを表現する以外の、何の役にも立たない。
でも、私に今できることは、中野さんを思うことだけだから。
中野さんを応援している方たちの末席にそっと陣取って、これからも!(皆さま、今後とも、どうぞよろしくお願いいたします!)